3月に工場で爆発事故があったトヨタ自動車系ばね製造会社の中央発条は24日、小出健太社長が退任すると発表した。同社は金型を無償で保管させたとして下請法違反(不当な経済上の利益の提供要請)で2月に公正取引委員会から再発防止を求める勧告を受けた。
小出氏は同日、「事故だけでなく下請法違反もあった。経営トップとしての責任は重い」と報道陣に説明。引責辞任との認識を示した。6月の株主総会後に退任する。
3月6日に同社藤岡工場(愛知県豊田市)の集塵機が爆発し、従業員1人が死亡し、2人が負傷。部品の供給が滞り、トヨタ自動車やダイハツ工業などで一部車両の生産に影響が出ていた。
小出氏はこの日の決算会見で…